朝の新聞 2006年12月31日(日)
 農業にしろ他の仕事にしろ、ルヤード村の平均的な仕事始めの時間は公務員に準じているのか。10時です。
 しかし、禅定林大本堂の工事は違います。泊り込んでいる職人さんは、朝7時半には働く体制になっています。その頃に新聞が来ると、10度を切るこの時期には日当たり良好の場所を選び、皆で新聞を読みます。
 8時ごろになると村からぞろぞろと人が集まり、8時半には人の働く音、機械の音がしてきます。

ご本尊頭部 2006年12月22日(金)
 ご本尊の、足から首までの部分の製作は本堂の中で進められていますが、頭部はヴァラナシで進んでいます。
 本堂工事が遅れているのに引き換え、こちらは目を見張る速さ。2ヶ月ほどで大半が終わりました。首下の部分も磨きの最終的な仕事中、数日の仕事で頭部の仕上げも終わり、年内に禅定林に運びこまれる予定です。

夕焼け 2006年12月17日(日)
 禅定林大本堂は西南向きです。なぜなら、禅定林で拝むことイコール、その後ろ東には智恵山があり、もう少し進むと仏跡群、その先には比叡山。
 禅定林の本堂を拝むことは、これら全てを拝むことになります。
 この時期の夕日は本堂入口の真正面くらいに落ちます。

2006年12月17日(日)

 本尊様、磨き上げると最終的にはこのような色になります。
 この色が赤砂岩の謂われでしょうか。

本尊様 2006年12月17日(日)
 岩山から掘り出し、写真右側のように詰まれた石が、僅か2ヶ月で仏様の形になりました。
 工事中の本堂の中で、上から物が落ちてこないようにビニールの覆いを設置し、10人の石匠さんがたゆまず彫り進めています。
 顔の部分は同時にベナレスで進められ、1月中ごろには完成予定です。

扁額 2006年12月17日(日)
 第255世天台座主 渡邊惠進猊下が書いて下さった禅定林大本堂の扁額です。(大本堂正面入口上に掲げられます)
 他の仏具とともに、ムンバイ湾までの長い船旅およびムンバイから禅定林までの900kmにわたるトラックでの大移動を終了、無事禅定林に到着しました。

チャイブレーク 2006年12月17日(日)
 いかなる場所であってもチャイ・紅茶はかかせません。
 足を突っ張っていないと立つことが困難な屋根ですが、12時と3時には、禅定林門前の茶店のオーナー(何を隠そう、この人禅定林開始当時にいた書生)が、チャイの入ったやかんを片手に5つ、6つグラスをポケットに入れて屋根の上に上がってきます。
 次から次にチャイの入ったグラスが職人さんに渡され、一時の休息です。

スラブ練習 2006年12月17日(日)
 真っ直ぐな壁の作業以外、本堂の工事は現地関係者にとっては始めてのものばかり。
 少しでも納得できない箇所があれば、まずは雛形を作成し、練習をし、慣れてから実物の作成にかかります。
 何十分の一の雛形屋根を作成、セメントを打ちました。

セメント打ち用のクレーン 2006年12月17日(日)
 まもなく屋根のセメント打ち。通常の屋根よりかなり高いこの屋根、普段通りの人海戦術でやるとずいぶん時間がかかるとのことで、このようなクレーンが持ち込まれました。
 下で練ったコンクリートがこのクレーンで上昇します。

感謝 2006年12月17日(日)
 屋根の勾配がすごいため、なれない人間には先ず屋根の上まで上がるのが大変。そこから上に行くにはもうほとんど命がけ。30分も立っていると、自分の体を支えるために腿がつり腰が痛くなる。
 このような厳しい状況の中でも、職人さんは朝から晩まで一生懸命に働いてくれています。彼らの働きに感謝するとともに、安全を願うばかりです。

キーワード  OR AND
スペースで区切って複数指定可能


[Admin] [TOP]
shiromuku(f3)DIARY version 3.51